先代理事長の逝去後、最初の仕事は老人保健施設の建設でした。
先代の生前より老人保健施設の開設は決定していましたが、私が理事長に就任したことで一時は中止にした方が良いのでは!?という意見も多く、頓挫しそうな雰囲気になっていました。
結局は私の根拠のない自信で進めていくことになりましたが…
その後から建設に関わる様々な業者が訪ねてきました。
その経過の中で、気になることが出てきました。
業者の人達の中に、「お父さんとは話が出来ていたから…」とか、「お父さんには既に了承を得ているから…」とか、「おじさんに任せてくれて安心していいから…」とか言う人が次々現れてきました。当然、父からは何も聞いていないし、父との関係も全く分かりません。次第に「胡散臭い」という言葉が自分の頭の中を支配して…。まあ当時はよっぽど自分が子供っぽく見えたのでしょうが…。
この時も、またまた根拠のない自信で父の名前を出して訪ねてくる人間は全て切り捨てていきました。
この時の事業の進行と経緯は、結果的に最高の形で完結しました。
根拠のない自信って本当に恐ろしい…。